鳥谷歩の新日記帳

私が関わった作品の宣伝、性腺外胚細胞腫瘍と末梢神経障害の闘病記、身辺雑記。

胚細胞腫瘍になってしまったみなさまへ

なってしもたんはしょうがないですが、(寛解できることを祈ってますが)寛解後に留意していただきたい点があります。
『精巣腫瘍診療ガイドライン 2015年版』からの抜粋です。
「性腺外胚細胞腫瘍では、治療終了後の異時性精巣腫瘍の発生に注意する必要がある。(略)異時性精巣腫瘍の10年間累計発症リスクは、10.3%であった。10年間累計発症リスクは、非セミノーマ、セミノーマ、後腹膜原発、および縦隔原発で、それぞれ、14.3%、1.4%、14.2%、および6.2%であり、非セミノーマ、および後腹膜原発で発症リスクが高かった」
「精巣腫瘍の家族性発生では、父親が精巣腫瘍であれば4倍のリスク、兄弟が精巣腫瘍であれば8倍のリスクがあり、兄弟では環境因子も共有するため様々な因子が加わると、10倍以上のリスクがあるとされている」
「(精巣腫瘍の)両側発生例の研究から、反対側の精巣腫瘍のリスクは25倍になるとの報告もある」
寛解後も重々再発を警戒されると思いますが、上記点も留意していただきたいです。
簡単にいえば、
・性腺外胚細胞腫瘍になったら、精巣腫瘍にも気をつけろ。
・親兄弟が精巣腫瘍になったら、自分も気をつけろ(罹患した方は兄弟に忠告してあげてほしいです)。
・片側が精巣腫瘍になったら、もう片側にも気をつけろ。
です。
気をつけろといわれても、気をつけようがないんですが、せめてNK細胞など免疫力を落とさないように、なるべく無理せず、なるべく夜に眠る規則正しい生活を心がけてほしいです。